40手前 独身会社員のつぶやき

もしかしたら一生独身。。。

沈まぬ太陽を見ました。

新年あけましておめでとうございます。2018年は大変な相場でしたが、たくさんのことを学ぶ一年でもありました。2019年も難しい相場になると言われてますが、前向きに頑張っていきたいと思います。さて年末年始の休みを使って「沈まぬ太陽」という日本航空JAL)を舞台としたドラマを見ました。

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あらすじ

主人公の恩地さんが労働組合の委員長だった時に社員の待遇改善等を経営層に要求した際、首相フライトとストライキが重なってしまったことが原因で内規を大幅に超える海外赴任を命じられるというのが第1部の話です。

原作は山崎豊子さん著の小説です。白い巨塔の著者としても有名ですね。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

 

 

沈まぬ太陽は実話をベースに書かれている

主人公の恩地さんについては実在する人物を元にしています。実在の人物は小倉寛太郎さんとのことです。正にドラマの恩地さんと同じように10年に渡る不当な海外赴任を命じられた方です。この時代は半官半民の企業だったようで、縁故入社も多く、一般社員との格差があからさまにひどく一般社員の方は非常に劣悪な環境で働かされていたようです。

日航機墜落事故

前代未聞の520名の犠牲者を出した墜落事故です。この事故についてもドラマの中で詳細に放映されています。事故原因はボーイング社の修理ミスだったようですが整備人員が少ないことが原因で修理後の点検が漏れていたようです。

恩地さんが組合委員長時代から課題となっていた人手不足が招いた事故と言われています。

日本企業の病

このドラマを見て感じたのは日本企業、特に大企業に見られる病のように感じました。都合の悪い人間は有無を言わさず排除するマインド。これは近年起きている内部通報をした社員に対しての粛清人事と本質的には重なります。

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日本航空の小説に対する反応

この小説について日本航空は社内報で反論をしています。但し、著者に対しての嫌がらせや反論はあっても訴訟に発展したことはないようですので、事実と酷似した内容があったのは間違いないのでしょう。

社内の報復人事や役員の不正経理、政治家・旧運輸省幹部らへの利益供与や贈賄について「こんな不正があるわけがない」と一刀両断。「国民航空」の名称やジャンボ機墜落事故の克明な描写から「『フィクション』と断っているが、日航や役員・社員を連想させ、日航と個人のイメージを傷つける」と反発している。

実際にwikiを見ると多くの登場人物にモデルとなった実在の人物が書かれています。但し、一部人物像が大きく異なるケースもあるようなのでドラマの印象だけで判断するのは危険です。

沈まぬ太陽 - Wikipedia

副操縦士の飲酒問題

2018年11月に副操縦士の飲酒問題が発覚しました。日本航空は過去に債務超過に陥り経営破たんし、公的資金の投入で企業存続した企業です。残念ながら昨日のニュースでANAのグループ会社でも機長の飲酒問題が発覚しました。

多くの日本人がこのドラマを見て過去の歴史を知ることが非常に重要だと感じます。
JALはCAの機内飲酒問題も発覚しましたね。かなりまずい問題だと思いますが、会社側に自浄作用があるのか甚だ疑問です。