楽天証券 新春講演会に行ってきました!vol.2
こんばんは、昨日、楽天証券の新春講演会 2017 in パシフィコ横浜に参加したレポートの続きを書きたくなってきたので、早速ですが続編です。
楽天経済研究所の窪田所長の次はホリコ・キャピタルの堀古英司さんのセミナーの話を紹介したいと思います。お題は
2017年の米国経済・株式相場の見通し
昨日の記事で日本株は世界景気敏感株と書きましたが、その世界経済を牽引しているのが米国ですから2017年の米国経済の動向は気になりますよね。
トランプ大統領になって何が変わるのか?
まず堀古さんが協調されていたのは、トランプさんの政策をメディアは必ず批判するが、真に受けるなと仰ってました。↓の記事を書いた自分が恥ずかしいです。。(+_+)
減税(法人税の引き下げ)
現在の40%から25%くらいまで減税すると言われているそうです。これによってアメリカへの企業誘致、資本コストの低下等、メリットが出やすく金利が2-3%上がっても資本コストが10%程度下がるので、金利上昇は経済的には問題ないという見解でした。
これは非常に勉強になりました。金利上昇という側面だけを見れば株式市場にとって悪影響なのですが、こういった裏側を知るとメディアが正しい報道をしているのかどうか判断しやすくなります。
レーガノミクスの再来
こちらはレーガン大統領時代の政策で今回と同じく、減税と規制緩和により、アメリカの経済成長率を押し上げたという歴史があります。ただ、この時に金利上昇によって、財政赤字、貿易赤字が拡大し、ブラックマンデーの要因となったと言われていますが、この時代、冷戦の真っただ中で国防費が非常に高かったとのことです。
メディアはこのレーガノミクスを引き合いにトランプさんの政策を批判するだろうとのことです。因みにレーガノミスクでは税収が2倍になったそうです。
こちらは日本のようなバラマキ政策であれば問題ですが、トランプさんは投資の専門家を集め、財政出動に対してリターンまで得ようと考えているとのことでした。リターンが得られるのであれば、金額は関係ないとのことです。
こちらの話も目から鱗でした。確かに私も普段投資をしているので分かりますが、リターンが出る投資であれば、投資額の大小で判断すべきことではないかと思います。実際にゴールドマン・サックスの元大幹部や経済界で成功を収めた人たちを集めていますので、この話はしっくりきました。
ここまでだと、良い話ばかりに見えますが中との関係はリスクとして考えておく必要があるそうです。先日ビットコインの急落ニュースがありましたが、中国当局が資本の海外流出を懸念して人民元の大幅上昇を行ったのが要因とされています。
中国は政府が発表しているGDPも信憑性が低く、そのまま鵜呑みにはできない数字です。
2017年の投資戦略は?
昨日の記事と重複しますが、2016年に比べ株価上昇の裏付けとなる世界経済の回復があるので、昨年に比べるとマーケットも成長すると言われています。が、やはり現状の上昇を鑑みるとそろそろ調整局面が訪れてもおかしくないようです。またヨーロッパで大きな選挙が複数ありますので、そちらの情報もキャッチアップすべきとのことでした。
個人的には積極的に投資していこうと思いますが、保有期間は少し短めにみておこうと思います。