40手前 独身会社員のつぶやき

もしかしたら一生独身。。。

生命保険の補償内容を正しく理解してますか?

こんばんは、先日投資を教えてほしいという後輩に月々のキャッシュフローを聞いたところ生命保険に7万円/月払っていることが分かりました。まだ20代の後輩です。。

そこで、投資をするにも資金が必要なことを伝えつつ、保険の保障内容を聞いたところよく分かりませんと。。(@_@。

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ということで改めて保険の歴史や必要性等々、学んでみました。とっかかりとしてはインベスターZの16巻が分かりやすかったです(^_^)

生命保険の加入割合

これはインベスターZの内容を引用しますが、現在日本の生命保険の加入率は実に90%を超えるとのことです。まさに「何で入ってないの?」というほどの加入率です。そして世界でもトップクラスのようです。ただ、これには集団心理的なものが大きく働いているのではないかと感じます。

大手企業の場合、新卒で入社すると同時に会社に保険のセールスマンがやってきてよく分からない状況で保険に加入してしまうと聞きます。そしてそのまま保険については疑いもせずに提示された金額を毎月払い続けます。また結婚前に生命保険に入ってないと入れと言われるこれっておかしくないですかね?

私の後輩の例

仕事関係で知り合った知人から勧められ、某生命保険会社の保険に加入しますが、セールストークは「この保険を60歳まで払い続ければ老後は安心だよ」です。でも何がどう安心なのか後輩は理解していません。。

そして保障内容も理解しないまま保険に加入し、今日まで毎月7万円を支払い続けています。。20代の会社員が月に7万の固定コストを払うって中々大変ですよね。というか機会損失です(@_@。

生命保険は資産形成に向かない

当たり前なんですが、保険商品はあくまで保険商品なので、資産形成には向きません。資産形成をしたい場合はそれが実現できる別の金融商品なり、投資をしない限り実現できません。保険年金などという商品があるようですが、そんなものに毎月払い続けるならiDecoや直販型の投信等をやった方が何倍も価値があります

しかも20年、30年保険を払い続ける場合、その分の資金が完全にロックされてしまいます

2015年当時、提案を受けた内容は月々の支払額:4万5千円。これを払った場合、1か月のキャッシュフローでは投資に回せるお金が残りません。これは給料が上がるまで投資に資金が回せないことになります。そうするとこの2年、個別株式で増やした300万は増やすことができなかったことになります。これが10年、20年続くと考えると恐ろしいシステムだと思います。

合理的な視点が必要(目的は何なのか?)

私の知人でも多いのですが、大きな買い物になればなるほど合理的に考えられない人が多いのかもしれません。最近投資を始めた後輩が2人います。その2人とも保険に加入しています。(そもそも生保って複雑すぎて、理解しずらいっていうのもあります。。)

A君

保険の支払額:毎月5万円

払い込み期間:15年 総支払額:900万 

保険の支払額を減らす気はない。今まで払ってきた期間(2年程度)を無駄だと思いたくない。

A君の場合は15年間、900万の資金が完全にロックされてしまいます。それでも投資の資金が捻出できそうなので今は口を出さずにいます。投資に回せる金額はボーナス時期のみなので、月平均でならすと2万くらいでしょうか。

B君

保険の支払額:毎月7万円

払い込み期間:20年 総支払額:1260万

支払額の減額を検討中。本人の希望としては月3万以内に抑えたい。

B君の場合は3万に減額を検討していますので、減額できた場合の総支払額は540万になります。実に700万(月4万)の資金がロック解除となるわけです。しかもこの月4万の資金が投資に回せるとした場合、10%の運用(20年)で計算すると資産は約3000万になります。(投信は一部解約もできますので、運用途中でも恩恵を受けれます)

この辺りの詳細は別の記事でも書こうと思いますが、生命保険は重要な資金を長期間にわたってロックされてしまう。しかもロックされている間は病気や事故等にあわない限り恩恵を受けることはありませんし、保証内容によっては保険が下りないリスクもあります。

国の保証を使うという選択

高額療養費制度や遺族年金といった制度が日本にはあります。こういった制度を利用するとあえて生命保険に入る理由は減るのではないでしょうか。

こういった制度の存在を知らずして生命保険に入っている人は完全に思考停止状態かと思います。投資と同じですが、誰かに勧められた等はきっかけにすぎず、判断の材料ではありません。最終判断は自分の頭で考え、ジャッジしなくては損をする時代だということです。

なんにせよ、保険の支払いで家計が圧迫されてしまうとか、必要なことにお金が回せないなんてことは本末転倒ですので、必要なものなのかどうかよくよく考える必要がありますね。

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