40手前 独身会社員のつぶやき

もしかしたら一生独身。。。

生涯投資家(村上世彰著)読みました( ˘ω˘ )

こんばんは、以前から気になっていた旧村上ファンドの代表、村上世彰さんの書かれた「生涯投資家」を読みました。当時の日本の上場企業の保身まみれっぷりといかに報道メディアが表面的な事象のみを切り取って報道したいたのかが分かりましたっ( 一一)

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2005年当時の報道

今まで村上ファンドというのは独自の選定により投資をした企業に対して、株主の利益になることを強引に進めようとする一般の人が思う外資系ファンドのような存在だと思っていましたが、全然違っていました。株主の利益をという点は言葉だけみるとそうなのですが、企業にとってもプラスになる提案をし続けていたのです。2005年というと10年以上前です。この頃、ライブドアニッポン放送へのTOB等が盛んに報道されていました。そして村上ファンドライブドアも悪者として報道されていたのを覚えています。

村上ファンドでやりたかったこ

これは本書の中で何度もでてきますが、「コーポレートガバナンスを浸透させたい」その一点です。上場企業のあるべき姿を追求し、株主利益はもちろんのこと上場企業として健全な形にする為、官僚を辞め、ファンドを立ち上げたそうです東急電鉄から始まり、西武、阪神と鉄道会社への投資が多かったそうですが、当時の各投資先の上層部は保身の塊で提案はことごとく受け入れられなかったそうです。

当時の報道で感じること

日本のメディアは知識もないくせに正しいことをやろうとしている人たちを知ろうともせずに間違った報道をし、視聴率を取ることを優先するのだなと強い憤りを感じました。村上さん自身も当時は表現の仕方が良くなかったと仰ってますが、2005年にコーポレートガバナンスが少しでも浸透していれば日本企業はもっと早く国際競争力を取り戻し、失われた20年などという言葉もなかったかもしれません。

アベノミクスで実現された

アベノミクス自体は別の記事で触れたいと思いますが、アベノミクス三本の矢で実行されたコーポレートガバナンスコードはまさに2005年当時の村上ファンドが対象企業の株式を保有し、株主としてコーポレートガバナンスを訴えかけていたことと全く同じことです。日本社会からすると早すぎた為に異端扱いされたのかもしれません。

アベノミクスを単に批判する方が多いですが、もっと勉強しましょう。アベノミクスを正しく理解していない人に限って批判をしているように感じます。批判だけでは何も変わりません。これからの社会は嫌でも国際競争にさらされます。それは投資家だけでなく、普通に生活している一般の方も漏れなく国際競争を実感する日がそう遠くない日にきます。サービス業を中心に多くの外国の方が日本で働いてくれています。

まとめ

私自身は投資を始めるようになってからコーポレートガバナンスROE、株式とは等々について学びました。そして今回「生涯投資家」を読んで感じたことは日本の失われた20年は起こるべくして起きたのじゃないかと。それは政治のせいだけではなく、企業や我々一般の人も大いに反省すべきです。ただ今までの過ちを認めることによって日本経済はまだまだ発展する可能性があるということです。日本の企業はアメリカをはじめとする諸外国の企業に比べ、まだまだ割安の評価なのです。それはきちんとガバナンスをきかせ、よりよい企業活動することによって、再評価された時、日本社会の大きな変化に繋がるはずです。